2019年ゼミ活動報告

井上ゼミ 活動紹介

私たち井上ゼミには4年生12人、3年生10人、2年生10人が所属しています。人数は多めですが、先生を含め学年や性別関係なしで全体的に仲が良く、楽しい雰囲気で毎日活動しています。活動内容としては、現在日本や各地域が抱えている様々な課題を統計学を用いながら考察し、プレゼンテーションで発表するということをしています。統計学は過去のデータを分析し、法則性を見つけていくもので様々な分野に応用できる学問です。また、井上ゼミではグループワークを通して、他人と意見を交わし、協力して完成品を作って発表するので、統計学や各課題について学ぶだけではなく、コミュニケーション能力なども学ぶことができます。ここでは特に前期の活動とゼミ合宿について紹介します。

前期は主に2つのことをしました。1つ目は、3年生メンバーの出身地がちょうど4つのグループに分けることができたので、各グループで人口が少ない市町村のデータを集め、そこに住む人たちがどんな暮らしをしていて、どんな課題があるのかをまとめて発表し合ったことです。2つ目は、また違うグループ分けで、各グループが選んだ市町村でどのくらい自治体や観光協会が情報提供しているのかを探るために、各自でデータを集め1泊2日の旅行プランを作成することでした。前期の中で、私たちはデータの集め方や、その分析の仕方について深く学ぶことができたと思います。

ゼミ合宿では、宮城県の七ヶ宿町に行きました。この町は、前期の1つ目の活動で挙がった市町村でした。この町はとにかく交通手段がなく、白石駅から町営バスを利用して町に行き、町内もずっとバスを利用して移動しました。2日を通してダムや自然休養公園、滑津大滝などの自然に触れ、町民が利用している道の駅や広場などを回りました。町民の方が、ダム見学ではダムの構造や建設時に無くなった村のことを真剣にお話して下さり、廃校を活用した宿泊施設ではこの日が思い出になるようにと、とても優しく接して下さいました。高齢化や人口減少が進んでいる中、少しでもこの町に若い人を呼び込み、活発になるように多くの努力をしていることを知ることができ、いつもはネットから情報を得て、分析をしている私たちですが、実際に現場に足を運んで実態を知ることも大切だと感じました。

前期、ゼミ合宿を通して、私たちは情報をどうやって得て、活用し、分析していくのかを大まかではあるが、学びました。後期になり、2年生も本格的に活動し始め、大分打ち解けてきています。その中で、私たちはG-censusという統計地図を用いたコンテストに例年同様応募しました。各グループでそれぞれが感じてきたことや持ち味を活かしながら、プレゼン資料の作成を進めています。去年は、奨励賞も取ることができなかったので、今回はそれ以上を目指し、頑張っていきたいと思います。また、それぞれの作成過程や、お互いの発表を通して、さらに多くの視野を広げ、みんなで楽しく、学びのある時間を作っていきたいと思います。

作成者 井上ゼミ  成田  純奈 

佐藤寿博ゼミ 那須高原を視察してきたとあるゼミの紹介

私たち佐藤寿博ゼミでは、ゼミ旅行を兼ね、栃木県那須温泉にあるホテルニュー塩原に行ってきました。昨年のゼミ旅行で、同じ大江戸物語が経営する会津の東山温泉を訪れたことがきっかけで、その経営の実態をさらに体験することが目的です。そこではシーズンオフにもかかわらず、多くの家族連れや高齢者夫婦などの宿泊客がいました。中でも、私たちのような大学生グループが多く見受けられたことが印象的でした。やはり周りの自然の多さや料理の味、メニューの豊富さに良い意味で見合わないような戦略的価格設定が、今はあまり見受けられなくなった若者による団体旅行を呼び込むためにはうってつけなのだと感じました。

その他、那須ガーデンアウトレットなども視察しましたが、なかでも特に印象に残っているのはそのホテルの近くにあった日本最大級の足湯である湯っぽの里に行ったことです。そこではお湯の温度が40℃前後の優しい足つぼが楽しめるルートと、42℃前後の痛い足ツボを楽しめる2つにルートがありました。周囲はとても綺麗な空気で自然豊かなので心身ともに癒される場所でした。そこも200円という手軽な値段で楽しめるので、これを読んだ方にも是非訪れて欲しい場所でした。

ゼミの内容としては、火曜日の本ゼミと金曜日にサブゼミがある活動的なゼミです。火曜日の本ゼミではマクロ、ミクロ経済学の中で学んでみたい理論などを一つ取り上げ、それについての参考書を購入し深く掘り下げて学んでいきます。今年度はゲーム理論について学んでいます。初めて聞く言葉や考え方に最初は戸惑いますが、先生がその都度詳しく解説してくれます。自分が理解してないことは他の多くの人も理解していないことがあるので、各々のペースで、かつみんな同じペースで学んでいくことができます。

金曜日のサブゼミでは年に2回行われているERE(経済学検定試験)で上位入賞するためにマクロ、ミクロ経済学を学んでいます。

週に2回あるため硬いゼミと思われるかもしれませんが、学ぶときは学び、休む時や雑談の時は他の話題に話が飛ぶほど話す、そんなメリハリのあるゼミとなっています。またゼミ旅行に加え、新歓や芋煮会、忘年会などのイベントとゼミが週に2回行われ、多くの時間を一緒に過ごすので他のゼミに比べて深い仲を築くことができます。

ここまでゼミについて述べてきましたが、私がゼミに入ってからまだ2ヶ月程度しか経っていません。まだまだ未熟者ですがゼミ活動を通して知識や友情を深め、将来のために切磋琢磨しあっていきたいと思います。

作成者 佐藤寿博ゼミ  佐藤 晃輔 

佐藤英司ゼミ 筑波宇宙センター見学

佐藤英司ゼミでは9月19日、20日でゼミ合宿を行い、茨城県つくば市にある筑波宇宙センターに行きました。日本で最大規模の宇宙航空開発施設の一部を見学しました。初めに筑波宇宙センター内を紹介するビデオ上映を見ました。次に宇宙飛行士養成エリアに行き、宇宙食や、宇宙空間に長時間いると骨がもろくなるため運動をしなければいけないことや実際に宇宙飛行士になるために狭い空間で生活する訓練を行う施設の模型をみて学ぶことができました。宇宙で最後に「きぼう」運用管制室に行きました。実際にリアルタイムで宇宙と連絡を取っている司令官を目の当たりにし、感動しました。短い時間でしたが見学することができて良かったです。

作成者 佐藤英司ゼミ 森田 星香

奥本ゼミ アサヒビール福島工場見学

奥本ゼミでは、7月5日のゼミの時間を利用して本宮のアサヒビール工場に見学に行き、その後隣のアサヒビール園でジンギスカン食べ放題と飲み放題をして来た。

工場の目の前を車で通り過ぎることは何度かあったが、大きなタンクを見て疑問に思うことばかりだったのでとても楽しみにしていた。

ビール工場の見学では普段なかなか知り得ないようなビールのことを詳しく知ることができ、ビールについての知識を身につけることができ、今後のビールを飲む時の楽しみがとても増えた。20歳になり、ビールを飲む回数は年々増えていっていたが、ビールについての詳しいことはわからなかったのでビールの製造の仕組みや歴史などとても興味深いことを知れた貴重な体験だった。麦芽やホップに実際に触ることもでき、聞いたことはあったがよくわからなかったことを理解することができた。スクリーンやタッチパネルなど動画を使った説明などもあり、飽きのこない楽しい75分だった。お土産売り場も充実しており、面白いグッズから実用的な美味しそうなお菓子からおつまみから幅広く沢山の物が売っていた。

見学後は、出来立てのビールを試飲スペースで飲んだが、今までに飲んだどのビールよりも泡のきめ細かさと喉越しが段違いで驚かされたことは記憶に新しい。本当の生ビールを体験することができた。エクストラゴールドは言葉では言い尽くせないほどの美味しさだった。本当に美味しいのでみんなに一度は飲んでもらいたいと強く感じた。つまみも貰うことができ、美味しく充実した時間だった。

その後、隣のビール園での食事は美味しいビールとジンギスカンをお腹いっぱい食べ、なかなか味わうことのできない贅沢な時間を過ごした。お酒を飲みながらゼミのみんなと話す機会も頻繁にあるわけではないので普段聞けないような話もお酒を交えて聞くことができ、みんなの仲が一層深まったように見えた。機会があればプライベートでも時間を作ってまた行きたいなと思えるいい場所だった。

当たり前に飲んではいたが、何も知らなかったビールの仕組みを知ることができ、仲間との仲も深めることができ、本当に貴重な体験をさせてもらった1日だった。技術革新が進み、居酒屋や家でも工場で飲んだような新鮮なビールを飲める日が来ることを楽しみにしている。

作成者 奥本ゼミ 石橋 世脩

奥本ゼミ グランピング

この文章を通して私は「グランピング」の素晴らしさを伝えようと思います。

私たち奥本ゼミは9月24日に一泊二日でグランピングを行いました。奥本先生の知り合いが飯館村でグランピング会場を設立しているということで、夏休みにグランピングを行いました。皆さんは「グランピング」というものを知っていますか?

奥本先生からグランピングをやろうという提案があったとき、私は「洋風なおしゃれなキャンプみたいなものだろう」と甘い考えでいました。しかし今回実際に行ってみて考え方が変わりました。私の感覚的に言うと「グランピングとはキャンプの面倒なところをすべて省いた素晴らしいもの」でした。私の家族は非常に仲が良くて毎年キャンプに行っています。家族で酒を飲みながら焼き肉を食べて至福のひと時を一年間に一回味わっています。しかし、不器用な私には一つの問題があります。「キャンプ始めるまでが長すぎる。」キャンプ大好き芸人の人からは怒られそうですが、不器用な私にとってはテントを立てたり、火を起こしたりするのが本当に面倒です。心当たりがある人も多少はいると思います。しかし、グランピングはそんな手間暇をすべて解決してくれることが今回わかりました。

グランピング会場に着いて車から降りたときに私は目を丸くしました。簡単にグランピング会場がどんな感じか箇条書きすると、

・モンゴルのゲルみたいなでかいテントが既に立っている。

・テントの中に簡易的なベッドやランプ、テーブルが既に用意されている。

・バーベキューセットやテーブルが既に用意されていて、その上に屋根もついている。

・近くに釣り堀もある。

・トイレも水道も冷蔵庫まで既に用意されている。

長くなるのでこの辺にしておきますが、とにかく、キャンプの面倒なところがすべて排除されていました。

会場に着いてからの一日の流れとしては

1日目:釣り→温泉→バーベキュー→キャンプファイヤー

2日目:9時まで寝る→片付け→フリスビー→解散

という流れでした。私が一番楽しかったと感じたのはやはり「キャンプファイヤー」でした。普段のキャンプでは体験できない、グランピングならではのイベントだと思います。火が消えないようにみんなで木を拾ったり、うちわで煽ったりして、火をどんどん大きくしていきました。童心に帰って、気が済むまで遊ぶことができ、本当に楽しかったです。

皆さんどうですか?グランピングに行きたくなりましたか?福島県にもグランピング会場が数か所あるので是非行ってみてください。

作成者 奥本ゼミ 中川 大地

沼田ゼミ活動紹介

私たち沼田ゼミは4年生2名、3年生9名、2年生10名と沼田先生の22名で、環境経済学をテーマに活動しています。2年生後期から3年生にかけては、3年生の12月に経済経営学類合同ゼミ発表会で発表することを目標に、グループ研究に力を入れています。今年のグループ研究のテーマは、「東京オリンピック福島大会における資源化率の向上」と「ごみ有料化の賛否から見える傾向~会津美里町住民に対するモニター調査をもとに~」という二つです。両班とも福島市役所や会津美里町役場へのヒアリング調査を複数回行いました。後者の班では、リサーチ会社に住民へのモニター調査を依頼し、そのデータを様々な手法で分析しています。どちらも話の論理を緻密に組み立てることに苦労していますが、ゼミでの議論をもとに、日々改善を続けています。

このグループ研究の進捗報告は3年生の9月に行われる環境経済学合同ゼミ合宿でも発表しました。今年は開催地である神戸に、福島大学を含む4大学で環境経済学を学ぶ学生が集まり、それぞれの大学の学生が自身の研究テーマについて発表しました。多岐にわたるテーマの発表、他大学の学生や教員からの厳しい質問など、とても有意義な2日間を過ごすことができました。今年の沼田ゼミの夏は、環境経済学合同ゼミ合宿以外にも、会津高原森林の楽校2019、環境経済・政策学会2019年大会の2つのイベントがありました。森林の楽校には2年生2名が参加し、間伐や割り箸づくりの体験をし、ゼミで楽しそうに報告していました。

特に貴重な経験となったのは環境経済・政策学会2019年大会で、私たちの専門である環境経済学の学会の年次大会が福島大学で開催され、ゼミ生全員が学生スタッフとして関わりました。当日の運営や事前準備も含めて3日掛かりの大仕事でした。国内外からたくさんの研究者が福島大学に集まり、英語・日本語で自分の目の前で繰り広げられる熱い議論、環境経済学の最前線にいる方々と同じ時間を共有できたことは非常に貴重でした。自分達と同じ学生も参加しており、大人に負けず発表・質疑応答に臨んでいる姿から非常に良い刺激を受けました。

沼田ゼミは学外での活動も多いので、その分準備をするために授業時間以外に集まることも多く大変だと感じる時もありますが、達成感もそれに比例して大きくなります。未熟なところもたくさんありますが、今後もゼミ生全員で切磋琢磨し、楽しく活動していきたいと思います。

作成者 沼田ゼミ 藤田 修吾

村上ゼミ 千本桜を通した今後の地域経営を考える─小野町夏井地区におけるゼミ活動─

小野町夏井川の両岸には、約5kmにわたり「千本桜」が植樹されている。これは、昭和47年3月の夏井農業構造改善事業により河川堤防が完成した際、その記念として、夏井地区の住民の手により植樹されたものである。以来、千本桜の管理運営は、地区の住民により進められてきた。

しかし近年、手入れを担う住民の高齢化の深刻化や、担い手の不足から、千本桜の今後の管理運営が困難な状況も顕在化し始めている。そのため今後は、単に千本桜の管理のみならず、それを含めた地域課題の解決に向けて対策を検討する必要性が示唆されている。

そこで本演習では、夏井地区の今日的課題、さらには将来的課題を明らかにした上で、地域の将来性を拓き、課題解決に向けた取り組みを検証していくという目的の下、夏井地区の現地調査および関係者へのヒアリング調査を行った。

夏井川を散策すると、5kmにわたる千本桜を眺めることができる。しかし一部では、整備が行き届いていない部分もみられた。また、夏井川を過ぎ、林に行きつくと諏訪神社がみられ、樹齢1,200年に及ぶ巨木な夫婦スギ「爺スギ媼スギ」がそびえ立っている。これは、国の天然記念物に指定されている。

その先には、千本桜を一望できるよう、「あぶくま展望台」や「夏井千本桜展望台」が設置されているなど、訪れる人々にとって千本桜を楽しむことができるような仕掛けが施されている。しかし展望台に至るまでの道が急斜面であり、舗装されていない部分もみられた。その他、地区内の商店も減少傾向にあり、主要道路には空き店舗が放置された状態にある。

専門演習を通して考えるに至った対策としては、次の2点が挙げられる。第一に、夏井川入口の駐車場等の活用が考えられる。桜の時期は観光客が多く訪れるそうだが、それ以外の時期は、特段活用していないとのことで、夫婦の大杉など見応えのある観光資源を活かしつつ、地域内外の人が遊びに来たいと思えるような活用へ向けて検証が必要と考えられる。第二に、来年度に廃校になる地域内の小学校の活用についての対策の検証があるが、こちらは大規模な校舎内の設備をした上での活用への取り組みが必要と感じた。

作成者 村上ゼミ 佐藤 樹弥

十河ゼミ活動報告

私たちは10月2日に「焼肉・すき焼き・焼きそばパーティー」を関谷集会所で開催しました。この計画は学生の宮腰氏の提案により進められたもので、この活動により十河ゼミの仲がより一層深まりました。このパーティーに向けて買い出し班と調理班に分かれ準備を進めていきました。あらかじめ十河さん(私たちは「先生」をつけないで名前で呼ぶよう言われています)が調理方法を私たちのために準備してくれたため、当日はスムーズに調理をすることができました。

そしてパーティーが無事始まり、焼肉2班、すき焼き1班の3つのグループに分かれてそれぞれ焼肉を楽しみました。特にすき焼き班では十河さんの熱い指導の下、完璧な状態のすき焼きを味わうことができみんな大満足な様子でした。一通り食事を終えた後、残った材料を使って焼きそばを作りました。2種類の味がありましたがどちらも美味しかったです。また、女子班で青森県産のりんごの皮をむき、食後のデザートとしていただきました。

料理と共に会話を弾ませ、十河ゼミの団結が深まり、今後の活動に良い影響を与えると確信しました。

無事にパーティーを終えた私たちは普段のゼミ活動に戻り、前期では『入門経済思想史世俗の思想家たち』、後期では『資本主義と闘った男 宇沢弘文と経済学の世界』という共通テキストの個人発表を中心に行っています。この個人発表では、質疑応答などを交えてクラス全体でコミュニケーションをとれるよう工夫しながら楽しい雰囲気でやれるよう各々心がけています。

そのほかにも5つのグループに分かれ、各グループの興味のある分野について調べ、スライドを作りプレゼンテーションをしたり、ある共通のテーマについて賛成派と反対派に分かれ討論したりしています。これは相手の意見を尊重しながら自分の考えを深める機会にもなっています。

またこの原稿を書いている現在、12月4日の福島イノベーションコースト構想推進機構見学ツアーに向け、「ロボット」「エネルギー」「環境・観光」という3つの分野においてグループに分かれ、理解を深めるために下調べを行っています。イノベーションコーストに関わっている方へ向けて十河ゼミからはロボットのプレゼンテーションを行う予定です。このプレゼンテーションが無事に終わることができるように今後の活動に一生懸命取り組んでいきたいと思います。

作成者  問題探究セミナーIB 十河ゼミ 上村 遥、杉本 遥

佐野ゼミ マレーシア・ブルネイフィールドワークを振り返って

私たち佐野ゼミでは、2019年8月21日から9月5日の16日間の日程で、「食と観光」をテーマにマレーシアそしてブルネイでフィールドワークを行いました。マレー系・中華系・インド系を主とした多民族国家であるマレーシアと、厳格なイスラム教徒が多いブルネイにおいて、イスラム教徒におけるハラールに日系企業がどのようにアプローチしていくのか、そして今後ハラール市場がどのような成長を遂げていくのかを考えるために、クアラルンプールを中心に、公的機関、現地旅行会社、飲食・運送関連の日系企業等に訪問し、インタビューを行うとともに、大学でのアンケート調査を実施しました。

佐野ゼミのフィールドワークでは学生がゼロから企画し、企業訪問のアポイントや滞在先、現地での移動手段など全てを計画します。出発前の準備段階では、海外研修ということもあり、様々な問題にぶつかりました。しかし、普段の大学生活では感じることのできない責任感や経験をすることができました。

現地では、11の企業・公的機関に訪問させていただき、日系企業ならではの強みや弱み、日系企業が抱える問題、そして今後の展望など現地で活躍される方々ならではの考え方を聞くことが出来ました。調査を進めるなかで印象的だったのは、マレーシアならではのPR方法です。先述した通り、マレーシアは多民族国家です。それぞれの民族によって考え方や宗教的背景が異なるために、民族によって異なるインフルエンサーを起用し、SNSでの広報の仕方を変えているとのことでした。民族や宗教という考えがあまり身近ではない日本では聞けない貴重なお話でした。また、ハラール食品がイスラム教徒だけではなく、健康志向の方々から注目されているということです。このことから、2020年には東京オリンピック・パラリンピックが開催され沢山の観光客が訪れると予想されるなか、日本でのハラール市場がイスラム教徒だけではなく、他の方々からの需要が増える可能性が高いといえるということが分かりました。他にもハラールへの認識、許容範囲など興味深いお話を伺うことができました。

今回の研修では、調査による新たな発見と共に、ゼミ生全員で無事にやり遂げることができたことは大きな自信になりました。未熟な私達を優しくサポートしてくださった佐野先生に心から感謝申し上げます。また、お世話になった皆さん本当にありがとうございました。

これからは研修で得た知識と経験を、自分達の成長そして研究に繋げるためにゼミ活動に取り組んでいきたいと思います。

作成者  佐野ゼミ 古庄 彩乃

尹ゼミの年間活動について

私たち尹ゼミには現在、4年生10人、3年生13人、2年生10人の合計36人の学生が所属しています。ゼミ活動は先輩後輩や男女関係なく、仲良くいつも明るい雰囲気で毎週火曜日に行っています。

尹ゼミの基本方針としては、学生が自ら課題や活動のテーマを選定し、先生の協力のもとで全てゼミ生が自主的に計画・行動をするということです。この方針のもとで、今年度も昨年に引き続き「ビジネスモデル」にフォーカスを当て、ICTを活用した斬新的なビジネスモデルの企画と提案、発表といった活動を予定しています。

これまでの具体的な活動内容としては、3つのチームに分かれ、それぞれテーマを決めて議論を進めています。各自が地域の課題や関心のある出来事から発想したアイディアを出し合い、チームでビジネスモデルを考案していきます。現在は福島県の観光や飲食、医療やイベント企画など幅広いテーマについて、先生から助言をいただきながら話し合いが行われています。2年生はまだゼミにはいり2ヶ月程ですが、尹ゼミの特徴でもある先輩後輩の壁がないという環境の中で積極的に議論に参加しています。今後は各チームがこれまでに考えたアイディアをより磨き、外部の研究会で成果発表会を行う予定となっています。

また尹ゼミでは、楽しむことも大切にしています。今年度はお花見や、2年生がゼミに入った際に行われた新歓BBQ、夏休みには栃木県の那須に合宿に行くなど様々なイベントを行いました。新歓BBQではゼミになじめるか不安な気持ちもありましたが、明るい雰囲気で食事や会話をすることができ楽しむことができました。合宿では那須の観光地を回ったり、全員で足湯に入ったり、夜にBBQをするなどしてとても充実した時間を過ごすことができました。イベント毎に先輩や同級生、先生との仲も深まり、学校生活や将来のことを相談できるとても良い雰囲気のゼミとなっています。

作成者 尹ゼミ 長澤 柊吾

野際ゼミ ゼミ合宿@成田空港について

私たち野際ゼミは、9月27、28日の2日間千葉県成田市でゼミ合宿を行いました。1日目は、成田空港のターミナルや㈱JALカーゴサービスの施設、全日空の設備を見学しました。㈱JALカーゴサービスは、日本航空のグループ会社で、航空貨物の運送を担っています。会社概要の説明を受けた後、施設を見学しました。施設は事務所と上屋が隣接しており、どちらも見学しました。上屋には自動蔵置装置や大型の冷蔵冷凍庫などがあり、様々な商品が保管されていました。航空機による輸送は他の輸送手段に比べて、コストが高い一方、早く物資を届けられるメリットもあります。そのため、時間が価値に影響する商品などが依頼されることが多くなります。例えば、生鮮品がその一つです。現在では、世界各地の食品が新鮮なうちに、消費者のもとへ届くようになっています。私たちが見学していたときには、アスパラガスをサンプリング検査していました。また、美術品や展示会等に出展する自動車、時には競走馬などの輸送も依頼されることがあると説明されていました。空輸と他の輸送手段との違いがあり、様々な工夫や配慮が行われていることを学びました。普段伺うことのできない現場を目の当たりにし、非常に印象深かったです。

全日空では、ANAスカイセンターと空港内施設を見学しました。ANAスカイセンターでは、天候などの情報を集め、分析している部屋や、機長たちがその分析された情報などをもとに、航路などの運行計画について話し合っている場面が見られました。空港内では、ラウンジルームの運営や手荷物預かり所での手続き、VIPが利用される際の対応などについてお話を伺うことができました。モノの輸送と異なり、ヒトの輸送では、移動中の機内の時間・空間が価値を持ちます。全日空が顧客にどれほど価値のある経験を如何にして提供するか、今回の見学でその一部を垣間見ることができました。

2日目は、成田市内で数学の自主学習会を行い、微分の基本的な問題をひたすら解き、今後ゼミで扱う統計学や経営工学に必要な数理的知識を身に着けました。今回の合宿では、航空機の輸送の現場を見学できました。普段使う機会は多くありませんが、グローバル化が進んだ現代において、航空産業が果たす役割は非常に大きなものです。

短い時間ではありましたが、その現場で働く方々の姿や仕組みを実際に見たことは、よい経験になったと思います。

作成者 野際ゼミ 田中 直季

大川ゼミ ゼミ旅行 報告

2019年9月20日から21日にかけて、大川ゼミは岩手県の平泉、盛岡へ旅行に行きました。

1日目は、12世紀のはじめに奥州藤原氏初代清衡公が11世紀後半に東北地方で続いた戦乱(前九年・後三年合戦)で亡くなった人々を慰めるために建立した「中尊寺」へ行きました。世界文化遺産に登録されているため、平日の金曜日ではありましたが多くの観光客で賑わっていました。そこでは、中尊寺の長い歴史を肌で感じることができました。

2日目は、盛岡市内を散策しました。盛岡市は文学者の宮沢賢治、石川啄木、初の政党内閣を結成した原敬など歴史上の有名な人物を輩出している市でもあります。今回は、盛岡城跡公園、もりおか歴史文化館、啄木新婚の家、もりおか啄木賢治青春館、原敬記念館、岩手銀行赤レンガ館、岩手県立美術館など本当にたくさんの史跡や記念館などを見学することができました。特に印象的だったのは岩手銀行赤レンガ館です。築100年を超えているにも関わらず外見や内部がとてもきれいだったのが記憶に残っています。

このゼミ旅行は1泊2日とは思えないほど内容が濃いものでした。来年はどこに行くのか、今から計画することが楽しみです。 

作成者 大川ゼミ 山﨑悠太 

中尊寺本堂前 

中尊寺本堂 

岩手銀行赤レンガ館外観 

盛岡城跡公園入口前看板 

小山ゼミ  地域課題解決型実践演習への参加 

専門演習のお米プロジェクトへの参加

今から2年前、福島大学2年の時、ゼミナールを決める時期を迎える当時の私は、何をしようかと考えていました。憧れの福島大学へ進学できたことは良かったのですが、「人前で話すことが苦手で引っ込み思案」な性格でしたので今後社会に出た時に差し支えるだろうということは容易に想像が出来ました。また元からとにかくやってみよう精神が強く、過去に失敗と後悔を繰り返しながらも結果として楽しい人生を送れてきました。これらを踏まえた上で、限られた4年間を有意義に過ごし、自分を追い込み成長に繋げるにはどこに所属すべきかと逡巡した結果、小山良太先生のゼミナールを志望しました。

理由としては大きく二つあり、一つは先輩から聞いた活動内容が魅力的だったことです。活動してきた先輩方の声が弾んでいたので、大変なこともあるだろうけれどそれを上回る楽しさがあるのだろうなと期待に胸を膨らませました。もう一つは研究対象である農業に興味を抱いていたからです。後継者不足、安価な輸入品による国内農産物の生産減少とその中で取り上げられる6次化産業など。農業の課題や取り組みに触れる機会は多々ありましたが、実際に経験できる機会はなく、どこか疎遠に感じていました。しかし、問題意識を持ち課題を解決するためにはどうするべきか、実際にどのような取り組みが行われているのか、学生である自分にはどのようなことができるのかというのは実際に自分が現場に飛び込まなければ、知ろうとしなければ何も変わらないと思い至ったことがきっかけです。

 

おかわり農園から米コンテストまで

発足してから14年目を迎えた小山良太ゼミナールですが、ここでは二つの活動内容を取り上げたいと思います。

一つはおかわり農園の活動です。小山良太ゼミナールは福島県福島市松川町にある12aの圃場で地元農業生産法人松川アグリ農産に全面的に協力をいただき稲作実習を行ってきました。田植えから稲刈りまで実際に体験することができ、農業とは疎遠だった身としては新鮮な日々でした。特に関心を持った点は、稲の生育調査です。私が担当したおかわり農園班では3か月間を通して食用米の稲の成長過程を記録していました。田植え後から稲刈りまでの成長過程を綿密に記録し、専門機関が実施した生育調査の結果との比較を行うことで、問題が浮き彫りになり栽培方法の改善や対策に繋がります。数学嫌いの私は、調査を始めたばかりの頃は教わった知識の大半も理解できないまま地面から一番長い葉の長さ「草丈」を100cmの定規で計り、また葉が二枚以上ある茎の数「茎数」を数えていました。最初は草丈も低く量も多くなくて楽だなと思っていたのですが、田んぼの土はぬかるみ行く手を阻み、畦道に戻る時も一苦労しました。稲はみるみる大きくなり、青々と育つ葉は顔や腕に遠慮なく突き刺さります。また、稲同士を傷めないよう一列感覚をあけて観察しなければならず、一週間に一度の作業は大変なものでした。ですが日々集めたデータで例年の記録や専門機関と比較を行うことが可能となり、改善点や問題点を把握することが出来ます。米づくりの一部の作業でも重労働であると感じましたが、おいしいお米を食べることが出来るのはこのように日々様々な工夫を凝らしている農家の方々の努力があるからなのだと実感しました。

しかし、震災以降の福島県産米は、安全性の主張や品質向上を図ってもなかなか成果が出にくい状況でした。更に、取引価格も一時期大きく下がり、生産地名を伏せて業務用として提供されるなどブランド価値が損なわれていました。そのような状況を踏まえて福島県産米のPR・生産者の意力向上・生産者と消費者の交流の場を設けることを目標に掲げ、「ふくしま・かわまた米コンテスト」を開催してきました。節目の5年目であった2019年は、日本最大の消費地である東京都で実施しました。

米コンテストでの私の役割は、試食していただく米の準備でした。米コンテストでは平等な審査を求められます。米の研ぎ方、水の量、水につける時間、炊飯後ほぐし方など、一つ一つの工程が審査に影響を与えるかもしれないと思うと身が引き締まる思いで、同時に運営に対する責任感が強まりました。不慣れなことばかりでひやっとする場面もありましたが、先輩方のサポートもありイベントを無事に終了することができて大きな達成感が得られました。なによりも嬉しかったのは審査員の方々だけでなく、来場者の方にもご試食いただいて「〇番の米がおいしい」という声が上がっていることを知ったことです。福島のお米を食べておいしいと言っていただけたことは風評被害の払拭に繋がりますし、福島のお米を直接消費者に届けることができて、それが何よりも嬉しかったです。

 

震災9年目の「風評」問題

小山良太ゼミナールでは、学生が生産者の立場で生産・加工・販売の現場に携わり、福島県産米の安全性・魅力の情報発信を行ってきました。その中で東京代々木公園で開催された食育フェア(2019年11月)では、風評被害の現状に直面しました。食育フェアではJAの方と協力して福島のお米を提供・販売しました。その際に「福島県産」と聞いただけで受け取ろうと伸ばしていた手を引いた方が居ました。福島県産のお米は全袋検査が実施されその安全性は科学的に証明されていますが、情報の周知には至っておらず東日本大震災から9年が経った今日でも風評被害により悪い印象が根強く残ってしまっていることを実感しました。

農家は消費者へおいしいお米を届けられるように日々工夫を凝らし続けています。土壌や水の管理で成長を調整する、薬品を改良し農産物に虫が寄らないようにし栄養の行き渡るようにするなど、様々です。一年という短い期間でしたが生産から販売まで福島県産米の再ブランド化への沢山の取り組みを学ぶことが出来ました。この経験は小山良太ゼミナールにいなければできなかったことです。また、一緒に活動を進めてきたゼミ生はみんなリーダーシップがあって行動が早く的確で、私も頑張らなければいけないとモチベーションにもつながりました。さらに福島県を離れて北海道や東京で沢山の学びを得ることが出来ました。まだまだ未熟な部分は多いので、この経験をバネにこれからの生活に生かしていきたいと思います。小山良太ゼミナール、最高です。 

作成者  小山ゼミ 栗城美里