2024年度経済経営学類ゼミナール合同報告会(第18回)を開催しました。二会場に分かれ、9ゼミ10チームが発表しました。アプローチは多様ですが、どのゼミナールも非常に意欲的な研究でした。今後のさらなる研究の発展が期待されます。
【発表内容】
(L2教室)
佐野ゼミ:タイ、マレーシア、日本における大学生のSDGs に関する意識調査
朱ゼミ:台湾のインバウンド観光に見る交通機関の重要性
吉田ゼミ:地域と「創る」モビリティのデザイン
三家本ゼミ:男性の育児休暇 ~ 福島市役所へのインタビュー調査をもとに~
熊沢ゼミ:外国人労働者にとって働きたい国とは
(L3教室)
石川ゼミ:日本経済の現状と展望
佐藤英司ゼミ:再商品化製品需要の高まりでリサイクル費用は低下するか
荒ゼミ:ガソリン市場における減税時の利潤最大化
沼田ゼミA:福島県湯川村の燃やせるごみ量を目標値まで減少させるには
沼田ゼミB:イベントにおけるリユース食器利用の課題
(朱ゼミ)
(荒ゼミ)
*学類ゼミナール合同報告会について
この合同報告会のはじまりは2007年に遡ります。この年、文科省の教育GP(Good Practice、「特色ある大学教育支援プログラム」)に経済経営学類の地域課題に関するゼミ活動が採択され、その年度の冬に成果報告会を開催することになりました。その際、これを機に学類全体のゼミに呼びかけて合同で報告会を行ってはどうかという話になりました。お互いに他のゼミが何をやっているかがわかればおもしろいし刺激にもなる、この報告会をひとつの成果発表の場として研究をまとめる目標とすればそれぞれの励みになって学類のゼミ教育の水準も全体的に向上する、という目的がそのとき意識されていました。さらに、1年生向け科目の時間割との関係で難しい面もあるのですが、1年生にもアナウンスして広い教室に席を設ければ、2年生からのゼミ選択について真剣に考えている1年生の役に立つだろうという狙いもありました。
2007年度以来、’20、’21、’22年度のオンライン開催もふくめて途切れることなく続けられています。今年度で18回目です。参加するゼミ数は年により違いますが、毎年少なくとも今回くらいの規模(10報告)は維持してきました。多い年は2会場でそれぞれ7〜8本の報告が行われ、講評や表彰式を含めて18時頃までやっていた年もありました。年内最終金曜日午後の開催が恒例だったので、そのあと街へ繰り出して忘年会をするゼミも多かったです。なにかと学類の賑わいを感じる一日でした。
今年度のラインナップからもわかるように、エントリーする報告は毎年多岐にわたっています。経済経営学類の幅広いゼミ活動を反映した多様性が今後とも維持されていくことを期待しています。
一橋大学名誉教授の新田忠誓先生をお招きして、学術講演会「簿記的センスの必要性-大学における簿記学習の方向性-」を開催しました。
新田先生は、福島大学経済学部卒業後、一橋大学大学院商学研究科で商学博士の学位を取得され、慶應義塾大学商学部教授や一橋大学商学部教授をお務めになりました。また、学会においては日本簿記学会会長や財務会計研究学会会長を歴任しておられます。
当日は、簿記学および会計学の理論と歴史、ならびに最新の動向について、貴重なご講義をいただきました。また、新田先生の学生時代のご経験も交えながら、200名を超える参加者に熱いエールが送られました。