2023年12

第17回ゼミナール合同報告会を開催しました


2023年度経済経営学類ゼミナール報告会(第17回)を開催しました。今年度は二会場に分かれ、9ゼミ10チームが発表しました。多くのゼミナール(以下:ゼミ)が意欲的な研究報告を行いました。各ゼミの研究には異なるアプローチがとられています。具体的には、データを丁寧に分析するゼミ、文章を論理的に推敲するゼミ、プレゼンが独創的なゼミ、フィールド(国際・地域)を調査するゼミなどです。アプローチは多様ですが、どのゼミも非常に意欲的な研究でした。今後のさらなる研究の発展が期待されます。


M22教室

藤原ゼミ 集落計画作りの実践

佐野ゼミ ALPS処理水の海洋放出に関するベトナム人大学生の意識調査〜食と観光を中心に〜  

石川ゼミ 日本経済の現状と展望

熊沢ゼミ 日本では海外に比べてなぜ「家庭進出」は進まないのか

金ゼミ 経験学習とゲーミフィケーションを用いるリーダーシップ開発プログラムの実践例:高大接続活動を中心に   


M34教室

沼田ゼミ① マイ容器協力店舗の見える化はマイ容器の利用を増やすのか 

沼田ゼミ② マイボトル利用者が使いたくなる給水スポットとは   

佐藤英司ゼミ ガソリンスタンド数と公示地価との相関についての考察

吉田ゼミ 地域と「創る」モビリティのデザイン

三家本ゼミ 障害者が働くうえでの困難と課題 - 就労支援事業所インタビュ-を通じて

(左の写真:石川ゼミ、右の写真:熊沢ゼミ)


*学類ゼミナール合同報告会について

 この合同報告会のはじまりは2007年に遡ります。この年、文科省の教育GP(Good Practice、「特色ある大学教育支援プログラム」)に経済経営学類の地域課題に関するゼミ活動が採択され、その年度の冬に成果報告会を開催することになりました。その際、これを機に学類全体のゼミに呼びかけて合同で報告会を行ってはどうかという話になりました。お互いに他のゼミが何をやっているかがわかればおもしろいし刺激にもなる、この報告会をひとつの成果発表の場として研究をまとめる目標とすればそれぞれの励みになって学類のゼミ教育の水準も全体的に向上する、という目的がそのとき意識されていました。さらに、1年生向け科目の時間割との関係で難しい面もあるのですが、1年生にもアナウンスして広い教室に席を設ければ、2年生からのゼミ選択について真剣に考えている1年生の役に立つだろうという狙いもありました。

 2007年度以来、’20、’21、’22年度のオンライン開催もふくめて途切れることなく続けられています。今年度で17回目です。参加するゼミ数は年により違いますが、毎年少なくとも今回くらいの規模(10報告)は維持してきました。多い年は2会場でそれぞれ7〜8本の報告が行われ、講評や表彰式を含めて18時頃までやっていた年もありました。年内最終金曜日午後の開催が恒例だったので、そのあと街へ繰り出して忘年会をするゼミも多かったです。なにかと学類の賑わいを感じる一日でした。

 今年度のラインナップからもわかるように、エントリーする報告は毎年多岐にわたっています。経済経営学類の幅広いゼミ活動を反映した多様性が今後とも維持されていくことを期待しています。

学類2年生が公認会計士試験に合格


令和5年公認会計士試験(公認会計士・監査審査会)に経済経営学類2年の近藤朱璃さんが合格しました。現役での合格は、新制福島大学発足(S24.3)以来、令和元年、令和3年、令和4年の合格者に続き四人目です。2年生での合格は初めてになります。


試験は、短答式試験と論文式試験の2段階に分かれており、短答式試験の合格者が論文式試験を受験することができます。本年の試験の願書出願者は20,317名、最終合格者は1,544名で合格率は7.6%でした。


近藤さんは白河実業高校3年生の時に日商簿記検定1級に合格しており、大学入学後は、奥山修司ゼミに所属するとともに本学類同窓生でもある福島市の公認会計士・高橋宏和さんが主宰する「会計志塾」に参加しながら勉強に励み、公認会計士試験への初挑戦で見事に合格をつかみ取りました。


将来は地元の公認会計士・税理士として、福島県の発展に貢献できることを目指しており、益々の活躍が期待されます。