2014年5月13日火曜日

専門演習紹介:小山良太ゼミ・街なかマルシェ活動報告

※後援会報  第47号(2014.1/24発行) 転載記事

針生 弘実(小山良太ゼミ生)

私たち小山ゼミナールでは、震災以前、地域コミュニティーの再構築、地産地消体制の確立を目指して、直売と青空市を組み合わせたマルシェを企画・運営してきた。しかし福島第一原発事故による原子力災害の影響により、福島県の農水産物は安全であるという前提が崩れてしまった。

私たちは震災後、県産品の放射性物質に対する現行の検査体制などを消費者に伝え、消費者が自ら判断して県産品を購入できるよう、正しい情報の発信をするために活動してきた。ところが震災から2年余りが経過し、福島県産の農水産物に対する無関心層の増大が見受けられる。そこで、私たちはマルシェ後も県産の農水産物の検査体制をより多くの消費者に知ってもらい、正確な情報発信と本来の「県産品のおいしさ」の再認識をコンセプトとし、8月30・31日に街なかマルシェを行った。


今回のマルシェでは、過年度までのマルシェに来場できなかった層、特に仕事帰りの社会人など様々な方に来場してもらうために、初日は夕方から夜にかけて、対照的に2日目は、例年よりも早い時間帯に開催した。そのため広報活動は、出勤する社会人をターゲットに朝に宣伝を行った。

また、マルシェ当日はコンセプトに基づき、正しい情報発信、県産品のおいしさを伝える学生企画を実施した。具体的には、収穫や水揚げ、放射性物質検査の様子を盛り込んだドキュメントの放映であったり、生産者と消費者の正しい理解を促進するためのデモンストレーション検査、生産者と学生が直接対話するファーマーズカフェと食レポ、オール県産品のチヂミを販売して県内の農商工連携の体現した学生企画店舗の出店をした。

今回のマルシェを通じて、改めて県内外の消費者に福島県産品を消費してもらうためには、安全であることを前提においしいから県産品を買っていただくことが大切だと感じた。ターゲットとしていた仕事帰りの会社員と見られる方をはじめ、多くの方に来場していただいたことは大きな成果である。

今後も継続して安全性を確保し、情報を多くの人に拡散する、そこから純粋においしさを再認識してもらうことで、福島県の農業は震災以前よりも振興するのではないかという希望を感じることができた。更なる振興のためにも、より多くの消費者にまずは県産農産物の安全性の情報を拡散していくために、マルシェのような活動を今後も持続的に行うことが必要であろう。

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提供:写真部