2013年2月22日金曜日

専門演習紹介:後藤康夫ゼミ・愉快な仲間たち

※後援会報 第45号 (2013.1/25発行) 転載記事

後藤 貴史(後藤康夫ゼミ生)

学外ゼミ合宿に行く前の私の心境は落ち着かないものだった。それというのも後藤ゼミへの所属が決定して、初めてのゼミ活動がゼミ合宿だったからである。もちろんゼミ生の先輩の方々との交流も初である。合宿での新ゼミ生の発表もあり、それも加わっての緊張だった。私の個人研究のテーマは「終身雇用が招く、経営破綻」というもので、リスク・リテラシーの観点から日本企業で多くみられる特徴の終身雇用、年功序列を批判的に分析していくという趣旨の発表をしたが、上級生の取り組んでいるテーマや問題関心の内容の発表を聞いていると、問題の切り口だけでなく展望、問題関心の着眼点などの構成も考えられて研究発表がされていたので自分の発表の至らなさが知れたと共に、卒論を書く際の論の展開の例を知るいい機会となった。

発表の後は交流会もあったので先輩方と話す機会がたくさんあり、上級生の最近の状況、卒論の進行具合や4年生の今後の進路を聞き、就活の面接の際に気を付けることなどアドバイスももらいつつ交流を深められた。夜遅くまで話し合いは続き、距離は一気に縮まった、そんな感覚も覚えた。また、泊まらせていただいたホテル・クオレの快適な宿も相まって、楽しく、心地良い合宿でもあった。この合宿を経験したことで後藤ゼミの良い緊張感のある雰囲気を感じ、個性豊かな先輩たちとも交流することができ、私にとって内容の濃い充実した合宿となった。

そんなユニークな先輩が居る後藤ゼミでは今、デヴィッド・ハーヴェイ著の『資本の<謎>』という本の読み合せを主に行っている。グローバルな現在の資本主義は経済危機からなぜ逃れられないのか?という最大の疑問に対し、ハーヴェイが様々な経済的統計や過去の恐慌を元に現在の金融恐慌や不況について分析をした本である。担当している章をA4一枚にまとめ、ゼミで議論するといった方式をとっているが、本の内容が複雑であるため理解が困難である。しかし、議論することで理解を深め、また上級生の鋭い意見なども聞くことで新たに気付く点も多い。私も後藤ゼミを通して学び、知識を増やし、上級生のような鋭い意見質問ができるよう精進していきたい。
 
 
提供:沼田大輔准教授(福大ライトアップ・2012年12月)