2012年6月25日月曜日

専門演習紹介:清水修二ゼミ・被災地支援を通じて学ぶ

※後援会報 第43号(2012.1/27発行) 転載記事

間舩 巧(清水修二ゼミ生)

私たちのゼミは、帰属意識を持ち、相互に支え合う意識が働く集団という意味合いの「コミュニティ」というテーマを軸にして、今後の日本社会の再生の在り方を、都市、グローバリゼーション、社会保障、環境、土地、公共政策など様々な観点から掘り下げ、今後の展望についてゼミのメンバーで話し合うというスタイルで行ってきました。こういった議論を重ね、都市計画やまちづくり、地域再生への関心を深めていくと同時に、フィールドワーク等で福島スカイパークや福島市荒井地区を訪れ、地域の行事に関わることで地域の「つながり」を改めて実感し、福島の良さを再認識することができました。

ゼミ活動後半は、3.11東日本大震災という未曽有の大災害が起きたことがきっかけで、原子力発電の問題についての議論が中心となりました。清水副学長が原子力の深い専門的知識を持っていたこともあり、原子力発電の仕組みから始まり、原子力施設の詳細、放射能被害、原子力以外の代替エネルギーなど、原子力災害の正しい知識を学ぶことができました。福島原発事故においては私たちも当事者にあたるので、避難や退避、被害補償や責任問題など、より身近な視点から意見をぶつけ合いました。

また、実際に被災地を訪れ、地震発生当時の様子や、被災の状況などを直接聞くことにより、今回の災害の恐ろしさをよりいっそう感じました。特に、仮設住宅を訪れた際は、子供たちの生活環境や学校、生活の利便性、将来への不安やストレスなどのあらゆる問題に直面する生の声を聞いて、問題が山積みな現状を知りました。しかし、住民の方々は将来に向けての希望を持っており、前に進んでいこうと立ち上がろうとしている姿が印象的でした。

住民の方々の期待に応えるためにも、これから自治体は復興に向けて歩んでいく必要があります。これについて新地町役場に伺ったところ既に新地町は復興構想を描いており、土地利用の基本的な考え方、新たな産業の創出、労働者への支援など様々な具体案を示すとともに、失われかけた人の絆、コミュニティをもう一度確かなものにしたいという明確な意思を示してくれました。「やっぱり、新地がいいね。」新地町民がこの言葉を心から言える日が来ることを願っています。

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写真:専攻説明会(2012.5.16)