2012年4月23日月曜日

専門演習紹介:後藤康夫ゼミ・後藤ゼミというところ

※後援会報 第43号 (2012.1/27発行) 転載記事

本田 隆祐(後藤康夫ゼミ)

後藤ゼミとは、自由で活発な議論を大切にする理論型のゼミでありつつ、先輩方の就職活動の経験や卒業論文の情報共有をしっかり行う、下級生にとってはうれしいところで実践的な面もあるゼミです。僕たちは日々、後藤先生の提供してくださる新鮮で壮大なテーマに向かい、3時間ほどの濃密な授業で何かを得て帰ろうと四苦八苦しています。

平時のゼミは、ナオミ・クライン『ショック・ドクトリン』(岩波書店)という本を使用し、担当箇所として各自に割り当てられたページごとにレジュメを作成します。担当者のレジュメは、簡潔に1ページでまとめられて提出されるので、文章の要旨をつかんだ発表を求められます。そして、発表者以外は疑問点を一つ挙げ、それに発表者が答えることでよりしっかりとした理解を目指します。一人ないし少人数でのまとめ作業、それも1ページという制約の中では、内容を吟味した結果として情報が断片的になることや、個人の知識の差が理解の差として現れることもままあります。それでは聴講者側は発表者ほどしっかりした理解が得られない場合があることになります。聴講者の質問は、情報同士のつながりを補強し、理解を助けます。理論の流れを理解する上で重要な質問が出れば、発表されたレジュメに一層の説得力を付け加えます。共同参加型であり、聴講者と発表者の立場の違いはあれども、どちらにも論理的な思考を求められるということは、ある意味基本とも言えますが個人的には後藤ゼミが最も大切にしていることの一つにも思えます。僕たちはそうすることで、日々知識をつけようと努力しています。

後藤ゼミは、楽しむときはしっかり楽しみます。僕が初めて経験した交流会は、会津東山グランドホテルにおける夏合宿でした。このゼミ合宿の名物は、卒業論文のテーマ発表会(4年生は中間報告)と、就職活動の情報交換や単位についての相談などをする座談会です。卒論・就職活動・単位取得は大学生である限り逃げられない一大イベントです。そのことについて先輩に相談をすることで不安や疑問を解消し、心のつかえをとりのぞき、最後に露天風呂ですっきりと気分を洗い流し、身も心もリフレッシュできました。

基本的にこのゼミは自由な色が強く、議論の妨げになるようなことは全て取り払っています。ゼミの間は上級生にも敬語不要(後藤先生談)、飲食自由です。このゼミは自分の力で考えて独自の意見を持ち、それをぶつけ合う楽しみを見いだせれば本当に居心地のよい場所です。大学生活の残りをこのゼミにて有効に使い、意義のある過ごし方をするため、引き続き励む心づもりです。

提供:写真部