2012年4月4日水曜日

専門演習紹介:小山良太ゼミ・きっかけづくりとしてのマルシェ

※後援会報 第43号(2012年1/27発行) 転載記事

阿部 友紀(小山良太ゼミ生)

私たち小山ゼミナールでは、一昨年、福大まちづくり株式会社マルシェFを立ち上げました。昨年は、地域内流通のモデル形成を目的とした、直売と青空市を組み合わせたマルシェを企画・運営しました。今年も昨年までと同じようにマルシェを開催する予定でした。

提供:小山ゼミ(復興マルシェ)
しかし、東日本大震災による福島第一原子力発電所事故の影響により、福島県の農産物の安全という大前提が崩れてしまったため、私たちは、昨年まで行ってきたマルシェを土台に、福島県産の農産物の安全性をどのようにして確保していくべきか、農業・漁業の現状をどのようにして消費者に伝えていくべきかを示す第一歩として、復興マルシェを開催しました。具体的には、生産者と消費者が直接つながることのできる場所をつくりだすこと、また放射性物質の検査体制がどうなっているのかを、実際に消費者に見ていただくということを目的としていました。

提供:小山ゼミ(放射能検査)
この復興マルシェを開催するにあたって、私たちは出店者の方々を中心にヒアリング調査を行いました。農業や漁業に携わっている方に、震災後から現在までの状況や、今思っていることなどのお話を聞き、現状を知ることで復興マルシェにつなげようと考えたからです。また、マルシェ当日における消費者への対応を柔軟に行えるように、幾度もミーティングを重ね、事前準備を密に行いました。そのため、学年関係なくゼミ生全員が、今回の復興マルシェの意義や目的を理解した上で取り組むことができました。

提供:小山ゼミ(ファーマーズカフェ)
昨年行ったマルシェの目的と今年行ったマルシェの目的に異なった部分が多々あったため、企画の時点で苦戦する場面は少なからずありましたが、ゼミ生同士で意見を出し合い、小山先生にサポートしてもらいながら形にすることができました。マルシェ当日も、ほぼ予定通り進行することができ、成功させることができました。


今回の復興マルシェの目的に強く賛同してくれた消費者もおり、福島県の農産物の安全性をあらためて考えるきっかけづくりになったのではないかと感じました。こういった私たちの取り組みが、福島県の一次産業における風評被害の解消や復興、また福島県全体の地域活性化につながれば良いと考え、これからも積極的に取り組んでいきたいと思っています。