2012年2月22日水曜日

専門演習紹介:佐藤寿博ゼミ・ゼミの日常

※後援会報 第43号(2012.1/27発行)転載記事

古川 亮(佐藤寿博ゼミ生)

われわれ佐藤ゼミでは、ミクロ経済学を中心とした経済理論を学習している。火曜日と金曜日の週二回集まり、ミクロ経済学の教科書の輪読をするほか、公務員試験やERE(経済学検定試験)などの過去問をもちいて問題演習を行っている。

私がこのゼミに所属してから一年が過ぎたが、この一年間のゼミ活動を通してさまざまな面で鍛えられた。初回のゼミに出席したときは開始早々、先生による数学の講義が始まり、微積分の問題演習のみでその日の活動は終了。「ここは本当に経済をやるゼミなのだろうか…」と不安に思いながら後日の活動に参加すると、これから輪読で使うという教科書が配布された。中身をめくってみると、難しそうな数式とグラフばかりが目立ってまるで数学の教科書にしか見えない。高校時代、数学の点数に悩まされた私はまたもや不安になっていると、先輩の「次回から早速解説してもらうよ」との一言。こんなものを解説できるレベルまで到達できるのだろうかと思いながら、徹夜して数式やグラフと格闘しなんとか自分の担当分野のレジュメを作り上げた。これならなんとかなるだろうと納得し発表にのぞむと、「説明が足りない」、「図をもっと使って分かりやすくして」、「たぶん君自身が全然理解してない」、などと先輩方や先生からダメだしの嵐。初回の発表はこのように散々な結果に終わった。

このようにゼミに参加した当初は分からないことや慣れないことばかりで、同ゼミの友人たちと苦労を分かち合いながら三年生へ進級した。このころになってくるとゼミ活動にもある程度慣れてきて、苦労ばかりではなく楽しいこともあるのだと分かってきた。普段は厳しく指導をされる先輩方も、何か困ったことがあれば親身に相談にのっていただき、飲みの場では楽しく場を盛り上げてくださるなど、後輩やゼミ全体に気を配っていただいているということも分かってきた。飲みの場では分析専攻の先生を何人か招くことがあり、講義では見られないような先生方の面白い一面を見ることができる。分析専攻の先生方の弱み…もとい詳しいプロフィールは、このような飲み会でおおかた聞きだすことができるだろう。

佐藤先生は膨大な知識を持っておられながら、大変気さくな方である。ゼミや講義中に口にするギャグやダジャレは数え切れないほどだ。ゼミ生であれば、これらのシャレを華麗に受け流す技術が自然と養われる。日によっては先生の雑談や愚痴で活動の半分が終わる、ということもある。しかし、これらの時間が無駄だと思うことはまったくない。やるときはしっかりと集中して学習を行っているので、ゆるく過ごす時間がある方がメリハリがついて時間を有効活用できると思っている。このような先生の人柄が反映されたゼミの雰囲気を、私は大変気に入っている。

今年度後期からは二年生が加入し、あらたな体制が始まった。私がそうだったように、二年生も慣れないことばかりで苦労すると思うが、このゼミ独自の雰囲気に慣れてしまえばあとは自然にどうにかなると思うので頑張ってほしい。私たち三年生は就活が始まる時期となり、就職氷河期ということにくわえて大震災の影響もあり大変厳しい状況だが、このゼミで培った知識はもちろん、気楽さや緩さでこの就職戦線を乗り切っていきたい。



提供:沼田大輔准教授(福島駅前)