2011年12月6日火曜日

就職活動を終えて

吉田 秀貴(真田哲也ゼミ4年)

就活は肉体的にも精神的にも負担が大きい。そのような厳しさを増す就活に臨む後輩へ、自分の体験や考え方を示してみたい。すべてが有用なアドバイスになるかは分からないが、参考にしてほしい。

■大切にした考え方――自分の感覚

私は、はじめに進みたい業界を絞った。これは一般論とは大きく異なる点であるようだ。その業界は、はじめの頃は漠然とした憧れの類だったが、調べるうちに自分がやりたいことや、人々の「幸せ」などを考えるようになり、それらが自分の中でマッチングした感覚があったので絞ることにした

そう言った意味でも、私は始めから終りまで、「自分の感覚」を大事にした。飾らない自然体で、常に感情に従った。実際、その企業の商品のダメだしや自分なりの利用法を面接で言ったこともあった。

提供:写真部(第47回福大際・2011年10月)

■情報の取捨選択を

また「自分の感覚を大事に」と書いたが、もちろん「情報」は大事である。企業の業績や経営理念、諸活動は企業HPからでも得られる。企業ごとの特有のネタを用意するためにも下調べは実はとても重要だ。すべてをインターネットに頼るのは危険ではあるが、それを含め自身で見極める努力をしなければならない。また、情報と言っても、「知らないと損する系」や就活の悩み相談(解決)へのアクセスはあまりしなかった。テクニックを学んで、「就活のプロ」になるのがゴールではないからだ。

■お金について

就活はお金がかかる。最低でも10万円は覚悟しておくべきだ。私は関東での選考が多かったせいもあるが、移動にもっぱら新幹線を使ったというのもあって出費はかさんだ。とりあえずはアルバイトで貯金しておくことをおすすめする。しかしながら、社会人になってしまえばその分のお金はすぐに稼げるので(たぶん)、あまり深く考えずに必要なものやことには迷わず使ったほうがいい。


■息抜きの上手な人は強い

精神的にドッとくるのが就活なので気分転換、ストレス発散をいかにうまくできるかも重要な点だ。この点において友人の存在は大きい。自分は特に悩みなどはなかったが、いずれにしても「潤いのない殺伐とした日常」に変わりはないので、飲み会はいい気分転換になった。また、自分は悩んでなくても相手が悩んでいる場合もあるので、聞き役に回るために飲みに誘ってあげるのも大事かもしれない。あとは移動先で遊んだり、買い物したりと、それを楽しみに頑張るのも悪くない。


提供:写真部(第47回福大際・2011年10月)

■役立つ(かもしれない)ポイント・アドバイス(項目別)


●自己分析
これが一番大事だと思う。それは自分の性格、考え方の指向を常に考えるということだ。ただ、ここで自分が思うのは、「自己」分析と言ってもそれを自分の中だけで内向きに深化させるにとどめるべきではないということだ。絶対評価と相対評価の違いだろうか。業界や業種、企業をよく調べ、自分との適性を考えてみるのと同時に、相手(企業)が自分のような人間を求めているのか考えてみることで分かってくる自分のカタチがあるはずだ(相手の基準で「自分」というものを知る)。ただし、これらは一度や二度ではっきりするものではないので常に頭の片隅において考え続けるべきだ。
●エントリーシート(以下ES)
ESが企業との最初の接点なので手を抜かない、これに尽きる。自分は業界を絞っていたため、志望動機は比較的書きやすかった。内容はコピペして企業に合わせて手を加えるという手法をとっていた。その他の質問事項に対しては、「ゼミでの勉強(合宿エピソード含む)」「映画上映活動」「塾講師のアルバイト」「趣味」の大きく4つのネタのみを用意し、有効な方向にもっていけそうなカードを切っていった(ついでに言えばこれは面接でのツールでもある)。例えば「頑張ってきたこと」を書くときに、それによって自分の「協調性」「集中力」「柔軟な対応力」のどれをアピールするかで、エピソードの組み合わせや言葉の選び方を変えるようにしていた。
●グループディスカッション
私の場合は「新商品開発」「遠足のおやつ提案」「魚離れについて」「就職人気企業No,1になるためには」「新ドラマの設定と配役」などで、アイデアをどんどん出していくものが多かった。司会は、仕切りきれないと確実にマイナス、うまくさばけばプラスといったところだろう。意見も、自分をアピールしようと思って、よく分からない自論を展開し流れが変な方向に行く(いわゆる「壊し」)ということが他の選考者にも、もちろん自分にも起こりえるので注意が必要である。
●集団面接
他の選考者が横にいるだけで、基本的には質問ごとに順番が回ってくる個別の面接だと思えば良い。ただし自分より前に話した人と自分の発言を差別化する必要がある。「○○さんと同じで~」と言っている人もいたが、ネタが同じでも着眼点や意見が違うというパターンで無い限りは、自分が採用担当なら落とすと思う。余談だが、個人戦が基本の就活において、他人の考えや内面を見聞きできる集団面接の場はある意味では貴重と言える。
●個人面接
これを重視している企業は言わずもがな多いので、個人面接が必然的に就活において最も大事な選考となる(回数も多い)。よく採用担当との戦いと聞くが、自分は「対話」だと思っている。聞かれた質問に実は答えてないというのは当然NGだ。「最低限この話だけはしたいな」程度に準備して、会話のなかで、自分の良い所・悪い所を見てもらおうというスタンスが良いと思う。あとは表情だろうか。あくまで対話なので、笑顔や真面目な表情を使いこなして、流れに緩急つけるのが良いと思う。


■おわりに

以上はあくまで私の考え方とそれによる成功体験である。他にもいろいろな成功体験、テクニックでうまくいった人は大勢いる。就活に答えはないのだ。あとは自分自身で取捨選択して、困難を乗り越えてほしい。


提供:写真部(第47回福大際・2011年10月)