2011年3月7日月曜日

専門演習紹介:小山良太ゼミ・ふくしまの可能性

※後援会報 第41号(2011.1/26発行)転載記事

松尾 翔(小山良太ゼミ生)

私たち小山ゼミナールは昨年、福大まちづくり株式会社マルシェF を立ち上げました。そして今年は活動の一つとして街なかマルシェの企画・運営を行いました。今日の日本の農産物流通が、同一規格・広域流通から少量多品種・地場流通へと変化していくことで、食料自給率の向上や付加価値が地域に滞留する農業振興が可能になると考えています。これを普及拡大するためには、地域内で生産した農産物をどのように地域の消費者に提供するかという地域内流通モデルが必要となります。私たちは、それをマルシェとして直売と青空市を組み合わせた農産物の流通形態として実験的に構築することとしました。

そのマルシェを開催するにあたって私たちは、単に販売することばかりにとらわれずに、消費者とコミュニケーションをとることを重視しました。つまり、店舗や商品に込められた思いをストーリーとして伝えるということです。そのために私たちは開催前にほぼすべての出店者の所へ行き、“生産者の代弁者”となるべく、生産している場所、様子を直に拝見させてもらい、収穫の手伝いを行ったり、また生産者の方々に取材を行いました。それらを行ったおかげで、それぞれの商品に込められたストーリーを理解し、消費者に伝えたい内容を整理するなど、事前準備を徹底して行ったうえで販売活動に入っていけたので、消費者の方が想いに共感して買っていただけたときには嬉しさが何倍にもなり、それが今回の成功にもつながっているのだと思います。結果として、店舗自体に関心を持ってもらうことができ、「今度行くね」と言ってくださる消費者のかたもいて、新規の顧客を獲得できた出店者もあるようです。

マルシェは中山間地域の農産物生産者と、都市部の消費者の相互理解を深めることができました。また、コミュニケーション重視のマルシェの実現により、人やモノのさらなる交流拡大の可能性を感じることができました。こうした独自性をもった魅力的なまちづくりを行うことによって、将来的には新たな雇用の創出や交流人口の拡大も期待できると実感しました。マルシェは、地域活性化に貢献することができる取り組みとして、今後さらに脚光を浴びていくと考えています。

なお、このマルシェの平成22年度の報告書はこちらに掲載されています。

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提供:写真部







写真は、文科系サークル棟前の様子です。(福島大学写真部2010年11月撮影)