2010年4月12日月曜日

「沈黙を破る」福島上映にあたって:学生自主上映企画 4月17日~23日、福島フォーラム 

真田 哲也ゼミ一同

私たち、福島大学・経済経営学類・真田ゼミは3年生7人が中心となって、「沈黙を破る」というパレスチナ・イスラエル問題のドキュメンタリー映画の上映を企画・運営することになりました。
この映画は、20年以上パレスチナ・イスラエルの問題を取材し続けてきたフリージャーナリストの土井敏邦氏が、「パレスチナ記録の会」とともに完成させたドキュメンタリー映画です。「沈黙を破る」とは占領地に赴いた経験をもつ元イスラエル将兵たちによって作られたNGO団体で、20代の青年たちが中心となっています。彼らは自らの加害行為を告白することで今まで語られることのなかった占領地の実態にイスラエル社会が向き合うことを願っています。



◆なぜこの映画を上映するのか

なぜ、私たち学生がこの映画の上映に踏み切ったのかという経緯を説明します。私たち真田ゼミでは現在世界で起こっている諸問題に目を向け、それをリアルタイムで学んでいます。その活動を通して、パレスチナ問題を知りました。これは普段の生活を通しては見えてこない問題であり、パレスチナではイスラエル兵によって非人道的行為が今でも繰り返されています。

彼らは私たちと同じ人間であり、これは決して他人事ではありません。昨年も私たちのゼミでは先輩方によって同様にパレスチナ・イスラエル問題を扱った広河隆一氏監督の映画「NAKBA(大惨事)」を上映しました。ここに多くの方にご来場いただきご好評を得ることができました。この場を借りてお礼を申し上げます。今回の企画はそれに続くものです。

私たちはより多くの人にこのパレスチナ問題を知って欲しい、関心を持って欲しいという願いから、福島フォーラムさんの協力を得て、福島での今回の上映に至りました。

◆未だに続くイスラエルの植民活動…抵抗できないパレスチナ

1948年のイスラエル建国以来、イスラエルは武力による植民活動を続け、それに伴いパレスチナ人の難民の数は年々増加の一途をたどっています。特に、イスラエル建国時のパレスチナ戦争では約100万人もの難民が発生し、これをイスラエルの人々は「NAKBA(大惨事)」と呼んでいます。2009年にも、イスラエル軍はパレスチナ・ガザ地区への大規模空爆を行いました。これによるガザ地区の死者は1300人以上、負傷者は5000人以上に上っています。(これに対してイスラエル側の死者は13人です。)NAKBAは現代まで、続いているのです。

しかし世界のマスコミは、このジェノサイド(大量虐殺)とも呼ばれる状況をあたかも合法的な報復行為であるかのように報道し、国際社会もこれを正当な防衛として認めています。2国の国力を見ても、その差は明らかであり、この状況が公平ではないことがわかります。軍事力の面で言えば、イスラエルは世界第4位、中東最大の軍事力を誇り、さらにアメリカのバックアップも持っています。しかしパレスチナは、国家としての地位も認められていない被占領地です。パレスチナ側の抵抗はその正当性の有無に関わらず、“テロリズム”であるとして、非難されています。

パレスチナ・イスラエル問題を解決しようとアメリカなどを代表する国際社会が和平交渉を行ってきましたが、その内容は不十分であり、事実1993年にオスロ合意が行われて以降もイスラエルは占領地で入植活動を拡大しています。現在ではガザは封鎖され、ヨルダン川西岸地区にはアパルトヘイト・ウォールと呼ばれる分離壁の建設がすすめられています。その中で彼らは外部から分断され、水や電気、食料などの生活必需品が滞り、生存権すら保障されない苦しい生活を強いられています。

◆私たちにとってのパレスチナ問題

日本人の感覚として、パレスチナ問題は何となく疎遠なものであるという認識があるのではないでしょうか。しかしこの問題は中東という地域に限られた問題ではありません。この「沈黙を破る」という映画では、パレスチナ・イスラエル問題を取り上げると同時に、私たち日本人が見ても感じ入る、

人間性に関わる内容も多く含んでいます。私たち真田ゼミはこの映画を見てもらうことで、この問題を知ってもらいたいと思います。パレスチナ問題は多くの人1人1人に関わる身近な問題であるということを実感し、考えてみるべきものなのではないでしょうか。

◆予告編サイト

http://www.cine.co.jp/chinmoku/trailer.html

下のファイルは、関連の、福島民報、福島民友の報道記事です。
※掲載日より3ケ月を経過しているので、ブログ管理者が削除しました。