2009年12月2日水曜日

ゼミ合宿で学んだもの

山本 エレナ(真田 哲也ゼミ3年)


【2年のときには予想もできない体験】

今年(09年)のゼミ合宿が無事に終わった時はとてもほっとしました。

私は今まで一つのことについてあんなに突き詰めて勉強をしたことがありませんでした。2年のとき、ゼミが始まった頃、私は自分が何について勉強がしたいのか全くわからず、とにかくゼミの共通課題図書を一生懸命読み、レジュメを書いていました。

けれども真田ゼミの重要なイベントの一つである一年後の合宿までには、自分のテーマを決め、そのテーマとそれまで勉強してきたことがどのように繋がっているのかを考えながら、関心のある分野について知識を深めたものを発表するという課題を達成していていなければなりません。2年最初の合宿で3年生の報告を聞いたものの、これを翌年自分が実際にやるということは全く想像もつかないことでした。

【研究テーマの決め方】

テーマを一つに決めることはゼミでの最初の大きな悩みだったと思います。まずは、先生に色々な本を紹介してもらい、そこから関心のある分野とそうでない分野をはっきりとさせていきました。私の場合最終的にはアメリカとラテン・アメリカの関係について勉強していこうと決めましたが、それはたくさんの情報(勧められた本や新聞紙、インターネットなど)がある中「ラテン・アメリカ」という言葉が目に入るとそこに書かれている文の内容が気になり、すぐに読んでいたことから、やはり自分はラテン・アメリカについて関心があるのだなとわかったからです。

自分が何をしたいのかわからないときは、様々な分野に興味を持ち、探ってみることで少しずつ方向が見えてくるということがわかりました。それは今まで関心のなかった分野について知り、新たな発見をすることのできるチャンスにもなりました。

提供:真田哲也ゼミ

【テーマが決まったらできるだけ本を読む!】

 一旦テーマが決まると、できるだけそのテーマについての本をたくさん読むようにしました。とはいってもどんな本を読んでいいのか全くわからなかったので、そこは先生と相談し、たくさんの本を勧めてもらい、一番面白そうなもの、またはこれから勉強を進めていく上で必要となる情報が書いてありそうなものから読んでいくようにしました。

いくら自分の関心のある本でもずっと読み続けると疲れも出てくるし、少し飽きてしまうので、そういった疲れを取るための自己管理を行うことも必要でした。

私は休憩時間に他のゼミ生の進み具合などを聞いたり、お喋りをしたりして、個別で勉強をしていても同じゼミ生の最新情報は常に確認していました。これはリラックスもできる上、自分との比較をしながら自分自身へプレッシャーをかけるためにも役に立ちました。

先生がよく仰っていた、「点と点が繋がって線になる」ということは、世界中で起きていることは一つ一つがどこかで繋がっているということで、合宿の目的の一つでもある、これを知るためにはたくさんの本を読むことが必要だということを私はこのゼミで実感しました。どんなにいらない情報だと思っていたものも、ある日―こういうことだったのか!―ということがあるときもあります。これを実感できるにはたくさんの情報が必要となります。

ですが私も初めはどんなに読んでもわからないことばかりでした。わからない本をずっと読んでいるとやる気もどんどんなくなってしまうこともありました。ここから覚えたことは、わからなかったら次に進むということです。疑問に思ったことは一旦保留とし、次の本を読んでみる。そうやって量を増やしていくうちにわかってくることもあると思います。これは終わった今だから言えることですが、わからないところを読んでも他に情報や知識がないのだからわからないのは当たり前です。ですから次に進み、できるだけ知識を増やすことが大事だと思いました。

提供:真田哲也ゼミ
【焦り・悩んだ、まとめの作業】

私が何よりも大変だと感じたことは合宿用の報告書の作成でした。

たくさん本を読んだが、何を問題とし、何をどのように皆に伝えるかということは、いざとなって考えると本当に大変な作業でした。初めて聞く人にもわかるようなものを作成することが今回私たち三年生の課題だったのですが、自分は当然色々と本や資料を読んでいたので、あって当たり前な知識というものが自分の中には存在していたため、限られた枚数で何を細かく説明し、何を大雑把にして、どのようなものを取り上げたほうが分かりやすいか、そしてそれをどの順に伝えていくかを考えるということにかなりの時間が掛かりました。
 
先生への中間報告を行った時は何度もアドバイスを受け、構成を考えました。だが、合宿が2週間後という時期になってもなかなか書けませんでした。中間報告の提出期限を過ぎてしまうことも何度かありました。自分の中で整理しきれずに焦り始め、一時は先生にこのままだと合宿を延期せざるを得なくなると言われたほどでした。

それはやはり自分では頑張っていると思っていても納得いくまで課題に取り組んでいなかったからです。先生にそのようなメールをいただいたときには、自分がどれだけこの課題を甘く見ていたかを知りました。私のせいで合宿を延長して皆に迷惑をかけたくないという思いと、先生の自分が好きな事を思いっきり勉強することは今しかできないかもしれないので後悔しないように取り組んで下さいという言葉を思い出し、残りの時間でどれだけできるかわからないが、できるところまでやってみようと決め、本気で取り組みました。

【好きなテーマを思いっきり勉強する体験】

それまで長い時間だらだらとかけてやっていたことが、集中することによって突然のひらめきがでるようになりました。また、いままで疑問に思っていなかったことにも疑問が浮かぶようになりました。そして、一つ進めると次にやるべきことが浮かび、次から次へだんだんにやるべきことがわかっていきました。こうして、スムーズにとは言えませんが、最後にはどんどん進んでいけたように思えます。

本気で集中するということはただ何時間も机の前に座っているということではなく、何をしていても頭の隅ではずっと無意識に一つのことを考えているということです。

実際私も寝ながらも自分のテーマを考えていたのか、寝ていて急にいいアイデアが思いつき、いきなり起きてメモをとるというようなことをしたことがあります。このような経験はそういつでもできるものではないと思います。先生が言っていた「寝食を忘れて没頭する」という体験だったと思います。このようにして、合宿当日の朝ぎりぎりまで掛けてしまったが、何とか私は報告書を作り上げることができました。

提供:真田哲也ゼミ
【緊張して迎えた報告発表の日】

「ついにこの日がやってきたか」という気持ちで合宿当日の朝を迎えました。

合宿先の那須までの電車やバスの中ではリラックスしようと思いながらも、発表会での質疑応答のことをずっと考えていました。他の三年生のテーマは大体知っていたので、されそうな質問の答えはいくらか事前に考えることが可能でしたが、初めて発表を聞く二年生からの質問が全く想像できず、質問に対して答えられなかったらどうしようという不安が大きかったです。

発表は時間的に余裕がなかったこともあり、緊張してしまい、全てを出し切ることができませんでした。一番伝えたいことをどのようにして伝えるか、よく練習しておけばよかったと後悔しました。資料ももっと使いやすいように作成し、作っただけでなくできるだけ活用すればよかったと思いました。

二年生の質問は思った以上にレベルの高いものばかりでした。少し焦りましたが、何とか答えることができたと思います。ただ十分ていねいに説明してあげることができなくて、一生懸命報告を聞いてくれ、質問も考えてくれたのに申し訳なかったと思いました。

今年の二年生は本当に真面目でいつも真剣に話を聞いてくれるので、今にも追い抜かれそうな気がします。だがそれは逆に負けないように頑張らなければいけないという気持ちにもさせてくれます。