2009年6月12日金曜日

飯島 充男(教授)学類長の雑記帳(※2009年):大分での12大学経済学部長会議

飯島 充男(教授・経済経営学類長※2009年)

毎年2回、6月と11月に、12大学経済学部長・事務長会議というものがある。今年は大分大学経済学部の設営で、6月4日(木)と5日(金)に、大分県別府市で行われた。

この会議は、旧制の高等商業学校を前身とする国立大学中心で、旧制小樽高商(小樽商大)、福島高商(福島大)、横浜高商(横浜国大)、高岡高商(富山大)、彦根高商(滋賀大)、和歌山高商、高松高商(香川大)、山口高商(山口大)、大分高商(大分大)、長崎高商(長崎大)の10校に、旧制松本高校を前身とする信州大学経済学部、旧制浦和高校の埼玉大学経済学部である。

特に地方国立大学経済学部の状況はなかなか難しいところがあり(西の方では今年前期倍率1.2倍の学部もある。本学類でも昨年の前期倍率1.8倍は大ショックだった)、昔の名門と言われた時代に卒業された先輩卒業生からは、厳しい注文がつく。


さて課題が似ているので大変ためになる会議だ。西では、山口大学経済学部が頑張っていて参考になる。留年生に対する対策として、平成19年度から退学勧告制度を実施している。

これはフローのベース(1セメスターで10単位取っていない場合)で見ながら注意していくもので、一度10単位未満があったら、第1段の注意として、当該学生を呼び出し「もう一回あった場合は保護者を呼ぶ」と警告、2回目があると第2段として、学生、教員、親の3者面談、第3段で「大学とは別の道を選んだら」と勧告する。精神的な病には対応しきれないが、怠慢や生活リズムの乱れによる成績不良学生の立ち直りに成果ありという。 山口は、職業会計人コースも設定して、公認会計士の現役合格者を出してもいる。注目株だ。東の雄は、かつては福島大学経済学部で、とくに経済短期大学部の夜間主コースへの再編では先陣を切り、大いに注目された(昭和53年のこと)。しかし今や残念ながら、小樽商大の方が動きが目立つ。小樽では、飛び級制度(3年間で卒業なしに、大学院に進学)は廃止し、早期卒業に改めた。平成20年度(2008年度)の卒業者で「学部3年+大学院2年」が2名、「学部4年+大学院1年」が1名あったそうだ。

前者は、同大ビジネススクール(大学院アントレプレナーシップ専攻)に進学した。専門演習の6単位だけで卒論を免除する制度を利用したが、当該学生は優秀であり、大学院でも成果が挙がっているという。後者は、英語教員になっていく学生が進学した。通常大学院の現代商学コースの中に、 英語の専修免許をとれるコースを設定しているという。わが研究科でも実現できないか!?

これらは一般的とは言えないが、優秀な模範学生の一つのモデルケースで、学生たちの間にはそれなりに情報として浸透し、大いに注目・意識されているという。


どちらも出口(修了後の進路)が明確になっているあたりが味噌かも知れない。
(おわり)