2009年4月10日金曜日

熊本 尚雄(准教授):家と土台

熊本 尚雄(准教授)

私は各国が安定的な経済成長を達成するためには、どのような金融システムが必要になるかということを研究しています。

金融とは「おカネの流れ」のことであり、われわれ人間の身体で言えば「血液」に相当します。また、金融システムとはこうした「おカネの流れ」を円滑に行うための仕組みのことで、具体的には、さまざまな金融市場(おカネの貸借を行う場)や多数の金融機関から成り立っています。われわれが日々生活をしている経済を「家」とするならば、金融システムとはその家を支えている「土台」に相当すると考えればよいでしょう。

したがって、血液の流れが悪くなれば身体に様々な悪影響を及ぼすのと同じように、銀行などの金融機関が破綻をし、おカネ(血液)の流れが悪くなり、金融システム(土台)が不安定になると、われわれが生活している経済(家)にさまざまな悪影響を及ぼすことになります。例えば、おカネを貸して欲しいと思っている企業におカネが十分に流れず、その結果、その企業が倒産すれば、失業者が発生することになります。

最近、テレビや新聞で話題になっている金融危機の影響が世界規模で拡大している大きな要因 も、まさに「おカネの流れ」が悪くなったことで各国の金融システムが不安定になっていることにあります。

このように、各国が安定的な経済成長を達成するためには、強固な金融システムを構築することが極めて重要となるのですが、果たしてそれはどのようなシステムなのかということを研究しています。


提供:写真部