2009年3月13日金曜日

日銀グランプリの発表 in 日本銀行福島支店

小野寺 活智・花見 隆宏・黒坂 翔・須藤 友裕(熊本尚雄ゼミ生) 

私たちは、熊本ゼミに所属している経済分析専攻の学生です。私たちはこのたび日本銀行が2005年度より始め、今年度で第4回を数える「日銀グランプリ〜キャンパスからの提言〜」に『東北発農業ベンチャーファンド〜農業の逆襲〜』と題した小論文を応募し、全国で佳作に選ばれました。残念ながら決勝に進出することはできませんでしたが、応募した小論文を発表する機会を日本銀行福島支店から頂戴し、2009年2月12日に発表を行ってきました。このことについて、これから紹介していきたいと思います。

<1. 日銀グランプリとは>

日銀グランプリとは、『日本銀行が主催する学生を対象とした小論文・プレゼンテーションコンテスト』のことで、全国の学生が応募するコンクールです。具体的な選考過程は一次で小論文の審査、二次で日本銀行本店におけるプレゼンテーション審査です。一次審査で二次進出の5組が選ばれ、二次審査で最優秀賞1組、優秀賞2組、敢闘賞2組が決められます。また、一次審査で数チームが佳作に選ばれます。今回、私たちは81通の応募の中から、佳作に選ばれました。

第4回のテーマは『わが国の金融をめぐる課題と処方箋』でした。過去のテーマには『突破口を探せ!私たちが考える日本の"金融力"向上作戦』や『わが国金融・経済の課題と明日への処方箋』などがあり、どれもわが国の金融をめぐる諸問題を把握・分析し、その改善策を提案するというものでした。


金融の問題というと難しそうとか、また、その解決策なんて思いつかないと感じる人もいるかもしれませんが、日頃から新聞を読み、ニュースを見ることで、いま、どんな金融の問題が起こっているのかを知ることができます。また、金融問題に対する解決策について論じている書籍は数多くあるので、それらを読むことで、徐々にではありますが自分なりの解決策も考えることができるようになります。

日銀グランプリの特徴は2〜4人の団体戦であるということです。つまり、メンバー全員で議論し、提案をまとめなければなりません。私たちはこの作業にかなりの時間を費やし、大変ではありましたが、お陰でコミュニケーション能力や協調性がついたと思っています。社会人になればこれらの能力はより一層重要視されるので、今後、積極的に活かしていきたいと思っています。

次からは私たちが応募した小論文の内容を簡単にご紹介し、皆さんに日銀グランプリの具体的なイメージをつかんで頂けたらと思います。

<2. 私たちの提案について>

今回私たちは、農業部門に必要なお金を融資するという農業金融の近年における停滞、さらには現在の日本が抱える様々な農業問題を解決する糸口はないかということをテーマに小論文を書くことにしました。そして、話し合いの結果、「東北発農業ベンチャーファンド」がその糸口になるのではないかという提案をすることにしました。

私たちの提案は、東北地方の地方銀行が共同出資してファンドを立ち上げ、優れたノウハウを持っている農業ベンチャー企業に投資を行い、東北地方の農業を活性化するというものです。農業は、予測が不確実な天候や長期間にわたる生産サイクルなどにより、短期間で利益を上げることが非常に難しい産業です。それに対し、銀行などの金融機関の貸出期間は、運転資金で1年、設備資金で5年程度という比較的短期に設定されているのが一般的です。そこで私たちは、長期間の融資が可能なファンドがあれば、農業金融には適した主体となりうるのではないかと思いました。さらに、ファンドならば、農業ベンチャー企業が比較的自由に経営を行うことができ、大規模な資金を投入することもできるので、農業の生産はもちろん、流通、仕入・販売のシステムもダイナミックに変革できると考えました。

<3. 日銀福島支店での発表を終えて>

2009年2月12日に日銀グランプリの結果報告と発表のために日本銀行福島支店に行ってきました。日銀福島支店は重厚な外観で、さすが日銀って感じでした(笑)。発表前に、日銀福島支店長、次長、職員の方、福島大学の理事や先生方と一緒に昼食を頂きましたが、その後に控えた発表のことで頭がいっぱいで喉を通りませんでした(笑)。

事前に発表の練習を幾度もしていたのに、肝心の発表のときにはあまりの緊張で、カンデしまいました(泣)。発表後には、日銀福島支店長や福島大学理事に貴重なご意見をたくさん頂き、私たちの未熟さを痛感しましたが、来年度の応募に向けた励みと参考にもなりました。頂戴した多くのアドバイス、コメントを決して無駄にすることのないよう、今後の勉強に活かしていきたいと思います。さらにその後は、福島支店の中を職員の方に案内して頂き、普段行っている業務や、古くなった紙幣の処理の方法などをお聞きしました。ちなみに、熊本ゼミでは来年度に福島支店を見学する計画があるので、興味のある1年生は、是非熊本ゼミに来てください!!!

<4. 最後に>

今回の日銀グランプリを通じて、私たちが一番にみなさんに伝えたいことは『大切な仲間がいる』ことの素晴らしさです。2008年の夏休みから話し合いを始め、テーマ選択や何度にもわたる議論を行い、9月26日に原稿を完成させました。その時は、メンバー全員が何とも言えない達成感に満ち溢れていたのを思い出します。

「皆と本気になって、取り組むことで、どんどん文章が出来ていくのが面白かった」、「初めは、先輩との力の差を痛感したけれど、文章の書き方やデータの収集方法など、多くのことを学べ、とても貴重な経験だった」、「来年も日銀グランプリに挑戦し、今年以上の結果を残したい」。今、メンバーそれぞれが抱いている思いです。

いろいろなことを学び、感じることができた日銀グランプリでしたが、メンバー全員に共通していることは、一緒に頑張ってきた仲間への感謝の気持ちを持っていることです。一人ではなく、仲間がいてくれたからこそ、途中で投げ出さずに、最後まで粘り強くできたのだと思います。

メンバー4人のうち、2人はこの3月で卒業します*が、残る2人は3年生と2年生なので、きっと来年度も応募してくれると思います。来年は是非、決勝進出を目指して頑張って欲しいと思っています。

私たちは、仲間との出逢いで大学生活がより一層充実したものとなりました。是非、皆さんも仲間と一緒に本気で頑張る機会を作ってみたらいかがですか?きっと最高の経験になると思います。Let’s challenge!!